一点物と量産品

技術
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加藤木工は木工製品を手づくりで提供しております。また取り扱う素材が木材であることもあり、1つとして同じ木目のモノはありませんので、ある意味では全ての商品が一点物とも言えます。

無垢材の色と木目

加藤木工は木材を加工して販売しています。
木材の多くに無垢材を利用し、色や木目を活かす造形にしています。

無垢材とは丸太から切り出した木材で、天然木が持つ本来の色と木目が際立ちます。無垢材に対する材料として合板や集成材があります。
合板材は、薄く切った単板を繊維方向を90°互い違いに奇数層重ねて熱圧着した木材です。ベニヤ板と呼ばれています。
集成材は、小さい刻まれた板材を熱圧着した木材です。

無垢材の色は木の種類によって異なります。
一部の例として欅(ケヤキ)は黄褐色、檜(ヒノキ)は淡黄白色、杉(スギ)は淡紅色とされています。
また地下に埋もれていた根の部分や、外皮に近い部位で異なる色が生まれる場合もあります。

木目

丸太から中心に向かって木材を直角に切り出した場合、年輪が平行(縦縞状)に現れる木目を柾目といいます。丸太の中心から離れた位置で木材を切り出した場合、年輪が山形または筍(たけのこ)形に現れる木目を板目といいます。
また柾目、板目とも異なり稀に現れる複雑な模様を杢目といいます。原木の中で生ずる局部的なねじれや湾曲のある箇所であることから、希少価値・審美価値から珍重されます。

形状

加藤木工では機材の利用を控え、すべて手作業で加工しております。一人あたりの生産量には限界があるため、大量生産にお答えることが難しいことがあります。生産量を増加させるために、自動化を検討します。

型紙

型紙とは形状の外観形状を木材に書き写すために準備する紙です。
これまでは実際の型として保管しておりましたが、型の保管場所にも限界があります。これからはコンピュータへ現存する型紙をデータとして取り込み、必要に応じてデータ上で修正を行います。

レーザースキャナー

レーザースキャナーとはレーザーを利用して、造形の距離を測定する機材です。
これまでは型紙を基に彫刻を施す高度な技術を必要としてきました。これからはレーザースキャナーにて測定した彫刻の造形をコンピュータへデータとしての取り込みを検討します。

CAD

CAD(キャド)とは「Computer Aided Design」の略で、コンピュータ上でデザインや設計ができるアプリケーションです。
型紙を取り込んだ切断データ、レーザースキャナーにて取り込んだ彫刻データを修正します。

CAM

CAM(キャム)とは「Computer Aided Manufacturing」の略で、コンピュータ上で工作機械を操作する為の加工プログラムを作成するアプリケーションです。
CADにて作成したデータを工作機で効率よく加工する制御信号を作成します。

レーザーカッター

レーザーカッターとはレーザーにて木材を切断する機材です。
これまでは型紙を木材に書き写した位置を、寸分違わずのこぎりにて切断するために高度な技能が必要でした。これからは型紙をパソコンにてデータ管理することができるようになることから、レーザーカッターを活用して板材を切断して行くことができます。切断後の誤差は0.3mm以下になります。

切削加工機

加工機とはCAMから受信したデータを基に木材を削り出す機材です。
これまで同じモノを複数作製することが困難であった彫刻について検討します。

目指すべき事柄

加藤木工が生産する商品はある意味では一点物です。

今後は加工機材に設備投資を行い、自動化を進め、一点物であっても量産品と同等の品質を維持します。
自動化を導入することによって、次世代への技術伝承も合わせて検討します。

著者

顧客目線での「モノづくり」を信念としている3Dスタイリングモデラーです。
性格は常に前向きで、逆境になればなるほど乗り越えるために挑戦し続けます。

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